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新鮮な魚のおいしさを届けたい!群馬県桐生市【創業二百三十年食堂】

『創業二百三十年食堂』は、寛政元年(1789年)創業の老舗の魚屋「水戸正」が提案する、魚をメインにした定食屋さんです。

定食屋と聞いて、みなさんはどんなお店をイメージしますか?

昭和の香りが漂う昔ながらの建物で、オバチャンが店員をしていて、ラジオかテレビがついていて、週刊誌が置いてあって・・・いやいや、こちらのお店はそういった定食屋さんとはひと味もふた味も違いました。

まず中へ入ってみると、店員さんたちが元気よく迎えてくれました。

名前は230年でも2018年2月5日にオープンしたばかりのお店なので、店内はとても綺麗です。BGMもおしゃれな曲が流れていて、定食屋というよりはカフェのような雰囲気です。

私が伺った日はこのようなメニューになっていました。

魚の定食メニューは仕入次第で毎日変わるのだそうです。産地もしっかり表記されていて、旬のものが一目でわかるのがいいですね!ご飯もお替り自由とのことでした。

今回は長崎対馬ののどくろの塩焼きをいただきました。

身がふっくら!食べてみるとたっぷりと脂がのっていて、とってもジューシー!!

そして私の大の苦手なひじき、意を消して食べてみると、まったく臭みがない!ひじきをおいしいと思ったのは生まれて初めてです!

あっという間に全部ペロッと食べてしまいました。海なし県の群馬でこんなにおいしい魚料理が食べられるなんて信じられない!!!

 

あまりの衝撃に、元気よく迎えてくれた店長の青木亜姫さんにお話をお聞きしました。

青木さんは元々魚が嫌いだったそうです。しかし結婚して魚屋に嫁ぎ、水戸正の魚を食べ、色々な調理方法を知っていくうちに、「こんな食べ方があるんだ!」「この時期はこの魚がおいしい!」「こんなにおいしい魚が海なし県でも食べれるんだ!」ということをたくさんの方に知ってもらいたいと思い、このお店を始めたそうです。

 

「個人の魚屋ってスーパーに行くよりもハードルが一コ上がると思うんです。なのでその一歩目か、一つのきっかけ作りになればいいなと思って始めました。それに水戸正でお義父さんとお義母さんが元気でバリバリ働ける今だからこそ、お店をやるなら今しかないと思って始めたんですよね。」

なぜ海のない群馬で新鮮でおいしい魚が食べれるのかをお聞きすると、知識と技術を持ち合わせた青木さんのご主人(日本さかな検定の1級保持者で、1級の合格率はなんと10%!)が自ら桐生市の公設市場へ足を運んで目利きをし、「これだ!」と思った魚だけを仕入れ、魚に合わせて「これだ!」と思うベストな調理方法で調理をするとのことでした。

煮つけなら魚の脂の乗り方に合わせて煮詰め具合を調整し、一番いいタイミングで提供できるように、刺身なら切り方ひとつで食感から味まで変わるため、素材の味付けを最大限に引き出す調理をするのだとか…!

また、普通ならば市場と飲食店の間に魚屋が入りますが、そこがないためにリーズナブルな価格でお客様に食べていただけるのだそうです。

「メニューで季節を感じてほしい」と青木さんは語ります。

「日本は海で囲まれていて、これだけ季節を意識して魚を食べられる国は世界的に見ても少ないんですよ。だから魚屋に並ぶ魚の顔ぶれだったり、お店のメニューを見て、『季節が変わってきているんだな』と感じてほしいですね。」

「自分のお店の看板を背負っているので、暖簾を汚したり、名に恥じるような料理は出せないというプレッシャーはすごく重いですね。魚もそうですが、ご飯にも味噌汁にもこだわっています。ご飯は馴染みのお米屋さんと相談し、色々な種類を何度も炊いて研究しました。お味噌汁も煮干しと昆布でだしを取っていて、色々な味噌を何度も試して、やっと納得のいく味にすることができたんです。」

「メニューをA定食B定食とすると、厨房の混雑も省けるし、効率は上がるんですよ。しかしそれをやると魚屋がやっている定食屋としての魅力がなくなってしまう。それなので、仕込からすべて手でやることに誇りを持ってやっています。お客様から口をそろえて『こんなお店があったらいいなって思ってました!』といっていただけるのが本当に嬉しいです。」

「来てもらった人に『おいしかったよ!』って、喜んでもらえるお店にしていきたいです。一番言いたいことはそれだけですね!」と、終始笑顔でインタビューに応じてくれた青木さん。おなかも心も大満足になった私は、すっかりお店と青木さんのファンになってしまいました…!

おいしいものを食べている時って本当に幸せですよね。こだわり抜いたおいしいお魚をリーズナブルな価格でいただけるお店が群馬県にあったなんて!これから季節が変わるにつれて、どんな魚をどんな味で食べられるのか、考えるだけで楽しみです。「海もないのにおいしい魚が食べられるの?」と疑問に思った方、ぜひご自身の舌で確かめてみてください。あなたの知らなかった新しいおいしさを見つけることができるかもしれませんよ!

■創業二百三十年食堂
住所/群馬県桐生市堤町3-8-18
TEL/0277‐66‐9335
2018年05月01日 | ライター:岩崎奈津美 | 場所:群馬県 | カテゴリー: 商店  飲食店 

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