
木材に血を通わす「オールハンドメイド」楽器工房
群馬県前橋市
楽器プレーヤーの「拘り・想い」をカタチにするオールハンドメイド楽器工房がある。
2016年1月に旗揚げされた「Regal Guitar Instruments」だ。
「前橋市のふるさと納税返礼品」や「グッドデザイン群馬」に選出されるだけでなく、
新聞や、テレビ、ラジオにも取り上げられた当工房制作の楽器には、
新進気鋭の職人の「拘り」が溢れている。
職人全員が楽器演奏に明るく、「演奏者目線」に立ったオーダーメイドが可能であること。
寒暖の激しい群馬で育った、丈夫でたくましい群馬県産木材を100%使用していることが
プロ・アマ問わず人気を集めている。
【代表取締役の藤原達矢さん】(写真中央)
大学入学を期に、音楽に出合い、音楽にのめりこんだ。
その頃から、「将来は良い楽器を作りたい」と夢を語り合っていたという。
楽器演奏・音作りの楽しみに魅せられ
国立大学で勉学に励んだのち、楽器製作の専門学校に再入学。
後に、国内最大規模を誇る楽器メーカーに3年間勤務。
特許を3件も取得するほどの商品開発を経験してきた。
その経験と技術力を活かし、
2016年1月に「Regal Guitar Instruments」を立ち上げ、独立。
大学時代に夢を語り合ったメンバーと共に一歩を踏み出した。
【お客さんと対面するのではなく、横に立って同じ方向を見る】
楽器制作の際は、
材質や楽器形状の特性だけでなく、お客さんの演奏の「癖」にまで注目する。
演奏家でもある職人の「拘り」と「技」が光る。
楽器制作に携わる職人全員が
演奏家でもある工房というのは非常に珍しい。
楽器を単なる「モノ」としてでなく、「演奏者の身体の一部」として捉えるからこそ、
良い音を生み出せるのだと感じた。
【木材に血を通わせるオールハンドメイド】
藤原さんが、自ら現地に赴き木材の買い付けを行っている。
同じ種類の木材でも育った環境や、製材部位によって、硬さや木目に「個性」が出るという。
「木材のわずかな個性の変化を読み取り、木の良さを活かしきる為に手の感触が欠かせない」と藤原さんは語る。
演奏者の繊細なニーズにコミット出来るのも、取り扱いが難しい木材を加工できるのも、
木に向き合えるオールハンドメイドならではだ。
こうして、血を通わせた楽器は、
演奏者ひとりひとりの身体の一部となり、
大量生産された楽器には出せない、温かい音を生み出している。
【特許技術を取り入れたウッドスピーカー】
楽器だけでなく、誰でも音楽を楽しめる商品開発も進んでいる。
とにかく軽量で電池もいらないスマートフォンひとつあれば、
どんな場所でもお気に入りの音楽を楽しむことが出来る。
実際に、
スマートフォンから出力した生音と
ウッドスピーカーを通した音を聞き比べてみると
面白いくらい音質が違う。
楽器作りからヒントを得た良い音を出すための
特許技術が採用されているというから納得できる。
ここまで音質が良くなり、音に迫力が出るとは・・・!
【地域に根差す】
「地産地消」を通じて「若い人たちに、群馬に魅力をもっと感じて欲しい。」
「学生の視点を活かした新鮮なデザインを取り入れ、若い人たちの挑戦を応援したい。」
群馬県産木材を100%使用するRegal Guitar Instrumentsでは、
県内の大学・専門学校と提携したデザインマッチングを行っている。
デザインマッチングとは
学生がデザインを書き、地元企業がデザインをカタチにする産学連携の取り組みだ。
【取材後】
取材後は、Regal Guitar Instrumentsの皆さんと
音楽・楽器・演奏の話をさせて頂きました。
職人 兼 演奏家だからこそ、日常会話そのものが
お客さんの要望を叶える為のヒントに直接つながっていると感じました。
前橋には、
音楽をもっと楽しんでもらう為に、ひとりひとりの要望に真摯に向き合い続ける
血の通った新進気鋭の工房「Regal Guitar Instruments」があります。
今後も、県内外問わず精力的にイベントを開催されるそうです。
是非、気になった方は足を運んでいただきたいです。
きっと、温かい人柄と音に出会えるはずです。
群馬県前橋市総社町植野650番地
TEL : 027-257-9738
FAX : 027-257-6834
E-Mail : info@regtin.co.jp