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【高崎】肩肘張らずに楽しめる本格フレンチの名店

高崎環状線脇にさりげなく建つ一軒家フレンチレストラン「ラ・リューシュ」。30年前から変わらない温かい接客とハイクオリティな料理に、長年通うファンが多い。ピンと敷かれたテーブルクロスとズラリと並ぶカトラリー、特別な記念日におしゃれをして出かけたい本格フレンチのお店。一方で小さなお子様を連れて、家族で訪れる人たちも多い。子供に一番人気はハンバーグとスープ。「家族で外食のとき、「ラ・リューシュに行きたい!」とお子さんがリクエストしてくれるケースも多いらしいんですよ」オーナーの櫻井シェフがそう言って顔をほころばせる。一流の味と大切な人と過ごす大切な時間を、リラックスしながら愉しめる一軒だ。

画家を目指していた高校時代、絵画の恩師に連れていってもらった東京のレストランでコーンスープの美味しさに衝撃を受けた。「こんなおいしいスープがあるのかって感動しましたね。こんな料理を作りたい!って思ったんですよね」コーンスープとの出会いが、画家志望から心機一転、料理人を目指すきっかけになった。「料理の鉄人」のムッシュ坂井宏行の元で5年3か月修業を積んだ。「坂井さんのお店で働く同僚たちの士気の高さに感銘を受けましたね。あの環境が自分にとっての料理人としてのあるべき姿になっていると思います」

その後1年8か月かけて、スイスのレストランやアメリカのホテルで修業を積む。ヨーロッパでは季節に合わせた旬の食材を駆使した料理が主流だ。いま、ラ・リューシュで掲げる「~四季の味を一皿にたくして~」というコンセプトは、このヨーロッパでの修業時代に身につけた。鉄人・坂井氏の元で学んだフレンチの基礎に、櫻井シェフはオリジナルの経験と感性をどんどん肉付けしていった。

群馬で自分の店を開きたい、東京で働いていたころからそう決めていた。「群馬は海こそないけど、食材にも恵まれているし、自分にとってはすごく住みやすい場所なんです」今から30年前、満を持して自身の地元である高崎市豊岡町に店を構えた。「開店当初は本格的なフランス料理店なんて、この辺りではまったく受け入れてもらえなかったんですよ。敷居が高いって敬遠されちゃって」家族で来てもらいたいという想いは開店当初からあったそうで、「だから最初はパスタなんかのいわゆる洋食屋さんのメニューもおいてました」

開店当初から変わらないメニューもたくさんある。シェフ一押しの「仔羊の香草焼き アルル風」は自家製を含め、10種以上のハーブを使っている。仔羊の旨味とハーブのソースが絡み合い、赤ワインがグングンすすみそうな一皿だ。鮮やかな彩を添える野菜もできる限り群馬県産を使っているという。

同じく開店当初から提供し続けている「チキンソテーのガーリックソース」。柔らかでジューシーなチキンは子供から大人まで楽しめるラ・リューシュの一番人気メニューだ。

シェフが一押しの看板メニューが他にもある。ホタテや鯛、エビなど海の幸のエキスがたっぷり詰まった「魚介のクレープ包み焼き」。「群馬は海がないですから自分自身、海に対する憧れが常にあったのと、師匠である坂井さんが魚介に対するこだわりが強かったんですね。だから、うちは魚介を使ったメニューが多いんです。海なし県でも、美味しい魚介類をいつでも楽しめるお店でありたいと思っているんですよ」

 

店名の「ラ・リューシュ」はフランス語でハチの巣という意味。おいしい蜜がたっぷりあって、そこにたくさんの蜂が集まってくる。ここに来ると美味しいものがある、そんなみつばちの巣のイメージを店名に託したのだ。

今では地元の美味しいもの好きが足繁く通い、親子3世代で訪れる常連客も多い。「ラ・リューシュを生活の一部にしてくれているお客様もいらっしゃるんですよ。そういうお客様の顔、しばらく見ないと心配になったりもしますね」

シェフの真心こもった料理をサーヴするのは長年連れ添った奥様。彼女の接客はさりげないのに心地よく、いつ訪れても気分よく過ごせる。接客業は絶対に向かないと言っていた奥様にシェフはこういったそうだ。「大げさなサービスはいらない。ただ、家で家族に食事を提供する気持ちでお客様にも接してくれればいい。母親は子供がいま何を求めているか、言われなくてもわかるように、お客様が今必要なものは何か?を察してくれればそれでいい」

本格的なフランス料理店はやはりどこかかしこまっていて、緊張感を伴う場合が多い。でもこのお店は肩肘張らずに楽しめる雰囲気がある。この居心地の良さの理由は、シェフのそういった温かい想いが、奥様のサーヴを介してお店全体に浸透しているからだろう。

「食を通して地域の食文化をもっともっと高めたいっていう想いはありますね。ラ・リューシュも今後どんどん進化していきたいと思ってます。フランス料理ってやっぱり少し構えちゃう人が多いと思うんですけど、もっと気軽に来てほしいですね。初めてだからおススメ教えてください、そんな風に言ってもらえたら、こちらも嬉しいものですよ。」

シェフの丁寧な仕事とアットホームながらも優雅な雰囲気が愉しめる場所。「料理を食べることで不幸になることってないでしょ」と櫻井シェフは笑う。

確かに美味しいものを大切な人と食べている瞬間は、本当に幸せだと、改めて思う。美味しいもの好きはもちろん、フレンチ初心者もぜひ一度、訪れてみて欲しい。「おススメ教えてください」そんな一言から、今まで出会ったことのない「新たな幸せ」が見つかるかもしれませんよ。

https://restaurantlaruche.jimdo.com/

 

■La Ruche レストラン ラ・リューシュ
住所/群馬県高崎市上豊岡町555-7
TEL/027-326-8382
2017年11月20日 | ライター:高橋みずき | 場所:群馬県 | カテゴリー:  飲食店 

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