
『ルースーチャーハン』で賑わう昔ながらの中華屋さん|喜久屋食堂
『喜久屋食堂』は1970年(昭和45年)にラーメン・餃子・かき氷でスタートした中華屋さん
場所は前橋市文京町の住宅街にあって少しわかりづらい所にある。
と言っても開店当時から比べると周りに住宅が増えた結果、住宅街の中になってしまったが正解なのだが
(場所は住所から検索して頂きたい)
メーンストリートから奥に入った場所にあるにもかかわらず利用客は多く
ランチタイムや土日は満席で車で席を待つこともあるそうだ。
人気の理由は、来店される8・9割のお客さんが注文するという豚糸炒飯(ルースーチャーハン)
ご主人(2代目浅香裕通さん)が20代の時に東京で修行し「これはおいしい!絶対に地元の人に食べさせたい」と持ち帰ってきたもの
それから約20年口コミで広がり今では一番の人気メニュー
今回は昼食には遅い午後2:30頃に伺ったのだが先客が1人、後に2人来店され注文はやはり豚糸炒飯
中華鍋を振る音が止むと豚糸炒飯の登場、卵とネギの薄味シンプルチャーハンの上に
タケノコと県産の豚肉の細切りを炒めた濃味のアンが掛かっていて絶妙なバランス
飽きずに最後までペロリといける。しかも値段は650円と安い!
そこでご主人に県産の豚肉を使いこの値段で提供していて儲かりますか?と伺うと
「先代からやってるカツ丼も県産のロースを使ってるんだけど、それでも値段は650円と
アホみたいな値段なんですよ、人件費を掛けずに家族で努力してこの値段にしている」という。
県産へのこだわりとは『豚糸炒飯』を商標登録し、お客さんに本物を安心して食べてい頂けるよう
ブランド化しているそうだ。
「いいものをそれなりのギリギリの値段で多くの人に提供し、文化の一つとして認められたら嬉しいし
地元の人に食べて頂くことで食を通して地元の文化とコミュニティーの一端を担えれば」とご主人。
ただ輸入肉を使って安くするのではなく、県産の本物の肉を食べ欲しいと思う気持ちと
地元で愛されるソウルフードの一つとして多くの人に食べて欲しいという気持ちが伝わってくる。
最後に気になるハートがいっぱいの看板について伺うと
「やはりハートが気になりますか、実はそれが狙いなんですよ、何でもないんです」と
茶目っ気タップリの笑顔で肩透かしを食らった、気にさせるだけですか?。
少し間をおいて「本当は、店の前の道路が小学校の通学路なので少しでも子どもたちに喜んで貰えれば」と
看板を見た子供たちの騒いでいる声が聞こえてくれば大成功ということらしい。
(やはりハートフルなお店だった)
お話を伺い本当に地元に根付いた商売をしているんだと強く感じた
これからも本物の食材で安く提供して多くの人にこの味を届けて欲しい
こんどは家族にもこの味を紹介しよう
営業時間/am11:00~pm3:00
pm5:00~pm8:00
店休日:火曜日
住所:前橋市文京町3-21-18
TEL:027-221-2996