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山バッジ~日本の職人の技術っていうのはすごいもんやねぇ、技術に文化があるからな。

「山バッジ」。聞きなれないこの名称、皆さんは知っていますか。

「山バッジ」とは山小屋などで見かける山をかたどった金属のバッジのこと。
手に入れるにはその山に登らないといけないということもあって、登山を愛する人たちの中には登頂の証しとしてコレクションする人も多数いるとか。

そんな「山バッジ」の生産日本一の会社がこの高崎にあるとのこと、さっそく取材に。
伺った先は「高崎金属工芸」、清水社長のお話を伺った。

「山バッジ生産日本一、自称ね自称(笑)」と笑顔で話す清水さん。
北海道から九州まで日本各地の名山のバッジを手掛け、山バッジの金型だけでも3000種類はあるというのだからおそれいります。

「若いころは山に夢中、ほかの何よりも山を優先しとったなぁ…」
若いころから登山が大好きだった清水さん、今から50年も前、義兄が東京で経営する金属加工会社に勤務していた時に義兄さんからこう言われた。「山小屋からこんな仕事が来た。おまえ山ばっかり登っているんだから休みの日に山小屋へ営業してこい」

それが山バッジのスタート。

「遊び場が仕事場になってどうでした?」
そんな問いかけに「そんなもの仕事と遊びは違う、山に登れてラッキーと思ったら大違いよ」。
最初の仕事は八ヶ岳、その山バッジは今でも人気商品だとか。

バッジのデザインを社長自ら手掛けることも少なくないとのこと。
「山に登った記憶、風景、空気。どんな山なのか、女の人が多いのか、クライマーが多いのか」
山に関する、いろんなことをデザインに刻み込んで山バッジは出来上がる。

昨今、日本の職人の技術力や表現力に感心することが多いという。
「稜線の重なり具合、山肌の凸凹、そんな山の持つ姿の美しさを金型に作りこめるのは日本の職人だけ、中国の職人ではなかなかそうはいかない」
そんな技術力を見込んで昨年はかの「ハーレーダビッドソン」のエンブレムの作成の仕事の依頼もあったとか。

高崎に戻ってきてこの会社を立ち上げて40年、こうした職人さんの後継者育成も今後の仕事と話す。
「私は山に登らないんですよ」と専務の息子さん。
それでも落語が大好きで自分で高座を作って落語会を開いているとか。手作り、モノづくりの感性は十二分に受け継がれているとお見受けしました。

「今でも年回50回くらい山に登るよ。山は面白い、時には命かけることもあるし、その時々で姿を変えるから…」
清水さんの中に刻み込まれた山の姿、これからも新しい「山バッジ」を生み出してください。

■株式会社高崎金属工芸
住所/高崎市上並榎町26-3
2012年08月06日 | ライター:銀ちゃん | 場所:| カテゴリー:モノ・ワザ 歴史・文化 

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