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前橋に全国の美味い醤油が集まる場所がある。本当に美味しい醤油を食べたことがありますか?

「前橋に醤油の専門店があるらしい」
そんな噂を聞き、気になってたまらず訪れたのは、
前橋の西片貝にある職人醤油 直営店。

所狭しと並ぶ小さな醤油の瓶。
色とりどりのラベル。何だか醤油がおしゃれな感じ。

どんな食材に合う醤油なのかが丁寧に書かれている案内もある。
おっ、卵かけご飯に合う醤油だ!

「良かったら味見していってください。」

中から出てこられたのは、ご主人の高橋 万太郎さん。
数種類並ぶ、試食用の醤油の中から、
卵かけご飯に合うという、甘口のモノを試させていただく。

うまいっ!!
この場に、新鮮な卵とご飯が欲しい!

卵かけご飯専用の醤油は、今までも食べたことはあったし、
ちょっといい醤油も経験済み。
しかし、これは自分の中で過去最高のうまさだ。

一緒に訪れた妻は、たまり醤油という種類のモノがたまらなくおいしいと言っている。
数種類の醤油を試させていただくが、それぞれ味も香りも全然違う。
醤油ってこんなにも個性があるんだ。

店内には、私にとって未知の醤油たちが、まだ数十種類はある。
どんな味がするんだろう。醤油って深いんだなあ。

ふと我に返る。こんなに醤油が集まっているところには来たことがない。
万太郎さんは、どうやって、この醤油たちを集めたんだろうか?

「日本中の醸造蔵を回って、一軒一軒、お話ししたんですよ。」

えー!それはすごい!
でも、どうして醤油なんですか?

「元々、伝統的な業界が大好きで、
自分の力が役に立つ場所はないかと探していたら、醤油に行き着いたんです。」

万太郎さんの前職はキーエンス。先端技術を扱う前職を退職後、
3ヶ月におよぶ日本縦断の旅を経て、伝統技術を扱う醤油業界の役に立とうと決めたそう。

「醤油のメーカーって、日本中に1500社くらいあるんです。
でもほとんどの方が醤油に、種類や違いがあることを知らない。
それぞれの醸造蔵の伝統技術で多様に発展した、こんなにおいしいものがあるのに、
知らないなんてもったいないと思ったんです。」

私も、今日まで全然知りませんでした。

「皆さんに知っていただくにあたって、一番の障害になったのが、醸造蔵の常識である、1.8Lの一升瓶。
一升瓶じゃ、味見の試し買いはできません。」

確かに味見にしては、あまりにも大きすぎます。

「そこで、100mlの小瓶を使って、醤油を試していただくことにしたんです。
蔵からすれば、今までの瓶に比べて詰めるにも手間もかかりますし、
ラベルも小さなものを新たに作ってもらわなければなりません。
それでも、蔵ごとに新たにファンとなるお客さんができて、
直接、蔵から買っていただける方が増えればと思い、こんな形でやっているんですよ。」

業界全体を心から愛していなかったらできない。本当にすごいです。

「お客さんそれぞれのご要望に合う醤油をご提案して、
心から喜んでいただける伝統技術との出会いが生まれること。
それが何よりも嬉しいんです。」

醤油に囲まれながら情熱的なお話を伺い、さっき試食したうまい醤油をお会計して幸せな気分。

「ごちそうさまでした。」

今日はいつもより、ちょっといい卵を買って帰ろう。

■株式会社 伝統デザイン工房
実店舗:職人醤油 直営店
住所/群馬県前橋市西片貝町5-4-8
TEL/027-225-0012
ネットショップ:職人醤油
http://www.s-shoyu.com
2012年08月22日 | ライター:小野里 彰展 | 場所:| カテゴリー:  

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