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ここは群馬のハイカラ文化の発信地。”るなぱあく”は前橋の街の心のよりどころ。

「にっぽんいち なつかしい ゆうえんち」

そんな肩書きがしっくりくる小さな遊園地が前橋市の中心地にある。
前橋出身のスタッフが「前橋市民だけでなく群馬県民はみんな行きますよ」と言うその場所を今回訪ねてみた。
訪れた感想を一言で言えば「レトロやなぁ…」である。

園内には何組かの母子連れ、中にはおじいちゃん、おばあちゃんと一緒に来ている子供たちもいる。
みんな思い思いに園内の遊具で遊んでいる。園内機関車やメリーゴーランド、飛行機みたいなものまで…
それほど広くない園内に効率よく配置されている。
貸し出しのビニールプールなんてものもあって、暑い日中裸で水につかっている子供たちの姿も…。
まさに“ほのぼの”である。

“るなぱあく”ができたのは昭和29年、来年還暦をむかえる。

そもそも前橋城の空堀だったこの場所には、明治初期には乳牛を飼う牧場があったらしい。
維新直後に牛乳なのだからなんとハイカラなことか。
大正時期には波宜亭というお茶屋が。
萩原朔太郎が逢瀬を重ね、室生犀星などと親交を重ねた場所でもある。
「るなぱあく」の名称も朔太郎の詩篇の一節からとったものとのこと。

今も隣接する隣江閣を含めた一画は前橋市民のモニュメント、一連の景色は前橋市民の原風景。
故郷に帰ってきた実感を感じさせる場所だという。

園内を見ているとひときわ目を引くのは「もくば館」に設置された5台の木馬。
木馬と言えば回転木馬を想像しがちだが、こちらは固定式、料金10円とある。
なんと昭和29年製造の登録有形文化財、現役で稼働している木馬では日本で最も古いものらしい。
そういわれると確かに風格が違う。

「そらそうだよ、この木馬には職人の技と魂が詰まってるからね」

と自慢げに説明してくれたのはるなぱあく園長の田原学さん。

「昔の道具は簡単だけど丈夫、この木馬も1枚の鉄板をたたいて作ったものだからね」。

月夜野出身の園長自身も50年以上も前、小学生の時に遠足で“るなぱあく”に来たときには、
時間がなくて木馬に乗れず悔しい思い出があるとか。

「まさか“るなぱあく”の園長やるなんて思わなかったよ」と笑顔の園長。

撮影していたら子ども達に「邪魔だよ」と注意された。
10円玉をポケットから取り出して木馬にまたがる。
動き出す木馬、そんな光景が60年間ずっと続いている。
前橋の街の子ども達を見守り続けてきたこの木馬、
この子たちのお母さんやおじいちゃんもおんなじようにこの木馬またがったのかなぁ…などと思いながら、
気温35度の“るなぱあく”をあとにするのであった。

■るなぱあく
住所/前橋市大手町三丁目16-3
TEL/027-231-6774
http://www.lunarpark.jp/
2012年08月18日 | ライター:銀ちゃん | 場所:| カテゴリー:歴史・文化  

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